日本には活火山が110あると言われ、世界有数の火山大国です。近年では温泉観光地として人気を誇る箱根山や、御岳山、阿蘇山などの噴火、火山活動の活発化が見られています。
近隣住民のみならず、観光客も多く訪れる温泉地帯であることが多い火山地帯では、噴火による被害を軽減させるためにも火山活動の予知は非常に重要であり、日々研究者による観察・研究がされています。
火山活動の指標といえば火山性地震活動や地殻変動といった物理的な指標が主に使用されています。しかし、火山活動自体はマグマの脱ガスおよびマグマから脱ガスした流体が引き起こすもので、マグマから脱ガスする揮発成分の観測が火山活動の観測には有用であると考えています。
噴火活動を伴わない静穏な活火山の多くではマグマと地表の間に熱水系が発達しており、ガス、温泉、火山湖水などとして一部の流体が地表に流出しています。特に、ガスは地下から届いた「e-mail」であり、それを読み解くことで熱水系の変化を知るきっかけとなります。熱水系はマグマ脱ガス活動を敏感に反映するので、ガスや温泉水の観測から静穏な火山におけるマグマ活動の動揺を察知できる可能性があります。
株式会社JMSでは東海大学理学部 大場武教授と共同で箱根山のガス調査を行っています。「硫化水素ガス無線モニタリングシステム Odalog オダログ」は遠隔地から安全・確実にスマホやパソコンからリアルタイムで硫化水素濃度を確認できます。無線で携帯電話回線にアクセスするので、ケーブルが不要で簡単・手軽に設置ができ、ケーブルの劣化の心配も無く、設置工事も不要でランニングコストを抑えられます。そして何よりガスによる人体への影響を回避できます。 また、濃度の上昇により、危険状態になった場合、インターネット回線を使用して、御客様のスマホやパソコンへ情報が発信されます。又、データロガーが内蔵されているので、データを装置に保存する事が可能です。
現在活発化している日本の火山活動において、人的被害を予防する為にも火山防災対策は非常に重要です。火山活動を観測する常駐人員が置けない自治体や、噴気ガス濃度が非常に高く人体を危険に晒す可能性のある火山でも、オダログがあれば、データを常に蓄積し、危険をスマホやパソコンにお知らせできます。 是非火山防災対策にオダログをご使用下さい。